Faker(フェイカー)伝説とは?LoL「大魔王」の経歴・記録・名場面を完全解説
- Faker伝説の正体:6度のWorlds優勝・10度のLCK優勝という前人未到の大記録
- 本名・生年月日・所属チームT1など、Fakerの基本プロフィール
- 2017年Worlds決勝の涙:「大魔王」を伝説たらしめた敗北の名場面
- 2023〜2025年Worlds3連覇:30歳のFakerが成し遂げた歴史的偉業
- 2026年最新動向:青龍体育勲章受勲・6,000アシスト達成・契約状況
「FakerはなぜLoLの神と呼ばれているのか?」——その答えは、13年間のキャリアで積み上げた数字と、何度もファンを震わせた名場面の両方にあります。
esportstars.ioでは、Fakerの基本情報からデビュー戦のソロキル、2017年の涙、2023〜2025年Worlds3連覇まで、伝説のすべてを時系列で整理しました。
30歳を迎えた今もLoLの頂点に立ち続ける「大魔王」の軌跡を、現役プレイヤーの視点で解説します。
「Faker伝説」とは何か|2017年Worlds決勝の涙から始まった神格化
2017年11月4日、北京国家体育場。Worlds決勝でSamsung Galaxyに0-3のストレート負けを喫したFakerは、ステージ上でうつむき、肩を震わせて涙を流していました。それまでWorldsで負けることを知らなかった「大魔王」が、世界中のファンの前で初めて見せた弱さの瞬間です。
あの涙は、eスポーツが「ただのゲーム」ではないことを世界に証明した歴史的シーン。そして同時に、Faker伝説の本当の意味が始まった瞬間でもありました。
連勝を重ねるだけなら強いプレイヤーで終わります。しかし、敗北から立ち上がり、6年の歳月をかけて2023〜2025年のWorlds3連覇という歴史的偉業を成し遂げたからこそ、Fakerは「LoLの神」と呼ばれるようになりました。この記事では、その軌跡を1つひとつ追っていきます。
Faker(フェイカー)の基本プロフィール|LoL史上最高のミッドレーナー
Fakerは韓国出身のプロLoLプレイヤーで、本名はイ・サンヒョク(李相赫/Lee Sang-hyeok)。2013年のプロデビューから2026年現在まで、一度もチームを移籍することなくT1(旧SK Telecom T1)でミッドレーナーを務めている、いわゆる「ワンクラブマン」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | イ・サンヒョク(Lee Sang-hyeok/李相赫) |
| 生年月日 | 1996年5月7日(2026年で30歳) |
| 出身地 | 韓国・ソウル特別市 |
| 所属チーム | T1(旧SK Telecom T1) |
| ポジション | ミッドレーン |
| プロデビュー | 2013年2月(17歳) |
| キャリア期間 | 2013〜現在(13年以上、すべてT1) |
| 主な異名 | 「大魔王(Unkillable Demon King)」「LoLの神」「GOAT」 |
「大魔王」という異名は、デビュー直後から圧倒的なキル数を積み上げ、相手チームから集中マークを受けても倒されないプレイスタイルが由来です。10年以上にわたって世界最高峰のLCK(韓国リーグ)の第一線で戦い続けている事実そのものが、すでに前人未到の記録です。
Faker伝説のキャリア13年|2013年から2025年まで時系列で解説
Fakerの13年間は、大きく3つの時代に分けられます。デビューから「大魔王」が完成した黄金期前半、2017年Worlds決勝の敗北から続いた暗黒期、そして2022年以降のZOFGK時代によるWorlds3連覇——それぞれの時期で異なる伝説が生まれました。
2013〜2016:デビューイヤーWorlds制覇から「大魔王」誕生
Fakerのプロデビュー戦は2013年4月6日。当時の韓国LoLシーンを代表するスタープレイヤー・Ambitionに対し、デビュー戦でいきなりソロキルを決めて世界に衝撃を与えました。そしてその年の終わり、Worlds 2013で初出場初優勝を達成します。
2015〜2016年には、Worlds史上初の2連覇を達成。これは現環境のチーム力差を考えると、もはや実現が極めて難しい記録です。MSI(Mid-Season Invitational)も2016〜2017年に連覇し、この時期のT1は「無敗のSKT」と呼ばれる絶対王者でした。
2017〜2021:Worlds決勝の涙と苦悩の5年間
2017年Worlds決勝、Samsung Galaxyに0-3で敗れた瞬間がFakerの最初の大きな挫折でした。その後の2018〜2021年は、メタの変化、ロスター変更、累積した疲労が重なり、T1自体がWorlds決勝にすら届かない苦しい時期が続きます。
特に2018年LCK Summerでの7位フィニッシュは、T1史上最大の暗黒期と呼ばれています。「Fakerはもう終わったのではないか」——そんな声が世界中のファンから出始めた時期でもありました。しかし本人は引退を選ばず、メンタル・プレイスタイル双方の再構築に取り組み続けます。
2022〜2025:ZOFGK時代とWorlds3連覇という歴史的偉業
2022年シーズン、T1は若手のZeus(Top)、Oner(Jungle)、Faker(Mid)、Gumayusi(ADC)、Keria(Support)という新ロスターを編成。ファンから「ZOFGK」と呼ばれるこの5人体制が、Faker復活の起点になりました。なお、このロスターでチームの司令塔(IGL(インゲームリーダー))を務めているのはFaker本人ではなくGumayusiやKeriaという証言もあり、Fakerは「精神的支柱」としてチームを支えているとされています。
そして2023年、Fakerは実に7年ぶり4度目のWorlds優勝を果たします。さらに2024年、2025年と同じロスター中心に勝ち続け、LoL史上初のWorlds3連覇を達成。この記録は、誰一人として並ぶことすらできなかった偉業です。
なぜFakerは「LoL最強」と呼ばれるのか|伝説と呼ばれる3つの理由
Fakerが「単に強いプレイヤー」ではなく「伝説」と呼ばれる理由は、大きく3つに整理できます。記録の絶対値、忠誠心、そして技術の幅広さです。
理由1:圧倒的な記録(6度のWorlds優勝・10度のLCK優勝)
Fakerは主要タイトルの獲得数で全プレイヤー中ダントツのトップです。具体的な数字を見ると、誰もが沈黙する記録の山が並んでいます。
| タイトル | 獲得数 | 獲得年 |
|---|---|---|
| Worlds(世界大会) | 6回 | 2013, 2015, 2016, 2023, 2024, 2025 |
| MSI(Mid-Season Invitational) | 2回 | 2016, 2017 |
| LCK(韓国リーグ) | 10回 | 2013Summer, 2013-14Winter, 2015Spring, 2015Summer, 2016Spring, 2017Spring 他 |
| LCKキル数 | 3,000以上 | 史上初の3,000キル達成 |
| LCKアシスト数 | 6,000以上 | 2026年4月、史上初の6,000アシスト到達 |
特に注目すべきは、2023〜2025年に達成したWorlds3連覇は、LoL e-sports史上で誰も成し遂げていなかった完全な新記録だという点。これだけでも歴史に名を残すレベルです。Worlds優勝賞金は年々上昇しており、LoLの賞金最高額を見ても、Fakerが獲得してきた賞金総額が突出していることが分かります。
理由2:13年間T1一筋というワンクラブマンの忠誠
Fakerはこれまで中国LPLから24億ウォン規模、北米LCSから「白紙小切手」と言われる破格のオファーを複数回受けていますが、すべて断ってT1に残り続けています。13年間1チームに留まり続けるプロe-sports選手は、世界的にもほぼ存在しません。
現役延長契約は2029年(33歳)まで結ばれており、T1のパートオーナー(共同経営者)としても名を連ねています。「金額より、T1で勝ち続けることに価値がある」という姿勢こそ、Fakerが韓国国内で英雄視される最大の理由です。
理由3:70以上のチャンピオンを使いこなす異次元のミッド
LoLには約160体のチャンピオンが存在しますが、Fakerは公式大会で70体以上を使用しています。ほぼすべてのミッド枠チャンピオンを実戦投入できる引き出しの広さが、メタの変化に強い理由です。
シグネチャーチャンピオンとされるのはアーリ(Ahri)、アジール(Azir)、リサンドラ、ゼド、シルヴァス(Sylas)など。LOLのおすすめキャラを見れば分かる通り、これらは現環境でも上位ピックされる人気チャンピオンです。Fakerはそのトップピックを誰よりも深く使いこなしています。

Faker伝説の名場面|歴史に残る3つの伝説プレイ
Fakerのキャリアには「これぞ伝説」と呼べる名シーンがいくつもあります。ここでは特にファンの間で語り継がれている3つのシーンを紹介します。
名場面1:2013年デビュー戦でのAmbitionへのソロキル
2013年4月6日のプロデビュー戦、相手は当時の韓国LoLシーンを代表するスター・Ambition。誰もが「新人がベテランに圧倒される」と予想する中、Fakerはニダリーを使ってAmbitionをソロキルしてみせます。この1キルが、世界がFaker伝説に気づいた最初の瞬間でした。
名場面2:2017年MSIでのRyuとのゼドミラーマッチ
2017年MSI、Misfits所属のRyuとのゼドミラーマッチで生まれた「あのプレイ」。Ryuのアルティメット(R)を、Fakerは予測不能のタイミングで完全に避けきり、逆にカウンターで仕留めました。スキルドッジ(回避)の最高峰として、現在もハイライト動画でリピート再生され続けています。
名場面3:2023〜2025年Worlds3連覇達成の瞬間
2023年、JD Gamingを破ってWorlds制覇した直後の「I dedicate this fourth trophy to my teammates(この4個目のトロフィーは仲間たちに捧げる)」という勝者コメント。そして2024年BLGを撃破して連覇、2025年KT Rollsterを退けてLoL史上初の3連覇——3つの瞬間それぞれが、すでにeスポーツ歴史の教科書に載るレベルの伝説です。
Faker最新動向【2026年】|30歳の節目と進化を続けるレジェンド
30歳を迎えた2026年のFakerは、引退どころか新しい記録を次々に更新しています。直近半年でも、国家叙勲・LCK記録更新・誕生日の節目と、伝説に厚みを加える出来事が続きました。
2026年1月:韓国大統領から青龍体育勲章を受勲
2026年1月2日、Fakerは韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領から青龍体育勲章(Cheongnyong Medal of Order of Sport Merit)を授与されました。これは韓国の体育人に贈られる最高位の勲章であり、eスポーツプレイヤーが受章するのは事実上初のケースです。
2026年4月:LCK史上初の6,000アシスト達成
2026年4月25日のLCK公式戦で、Fakerは個人通算アシスト数6,000を突破。これはLCK史上初の到達であり、すでに保持していた「LCK通算キル数3,000以上」「LCK通算試合数1,100以上」と合わせて、もはや誰にも追いつけない領域に入っています。
2026年5月7日:30歳の誕生日と現役継続宣言
2026年5月7日、Fakerは30歳の誕生日を迎えました。本人は「情熱がある限り、引退は考えない」とコメントしており、現在の契約は2029年(33歳)まで継続予定。同年代の韓国人e-sports選手のほとんどが20代で引退する中、30歳で世界最高のミッドレーナーで居続けている事実そのものが異常値です。
Fakerの年俸・契約・兵役|気になるお金と将来の話
Fakerは韓国e-sportsで唯一無二のスター選手であり、年俸・契約条件・兵役対応すべてが破格のスケールです。具体的な数字で整理します。
| 年度 | 推定年俸 | 出来事 |
|---|---|---|
| 2021年 | 約4.8億ウォン(約5,000万円) | T1再契約 |
| 2022年 | 約6.8億ウォン(約7,000万円) | LCK 10冠達成 |
| 2023年 | 非公開(億単位) | Asian Games金 + Worlds優勝 |
| 2024年 | 非公開(業界最高水準) | Hall of Legends初代殿堂入り |
| 2025年 | 非公開(パートオーナー化) | Worlds3連覇達成 |
| 2026年 | 4年契約(2029年まで) | 青龍体育勲章受勲 |
兵役については、2023年杭州アジア競技大会のLoL種目で金メダルを獲得したことで、韓国の体育人特例により免除されています。これにより、本来28歳までに兵役義務が発生するところを回避し、現役キャリアを途切れさせず続けることが可能になりました。
個人資産としては、ソウル市城東区にある11階建てのビル(通称「Faker Tower」)を所有しているほか、家族のために購入した自宅などが知られています。一方で、本人の月の小遣いは3万円程度という質素な生活ぶりも、韓国国内でしばしば話題になります。
よくある質問(FAQ)
Faker伝説の核は、6度のWorlds優勝(2013/2015/2016/2023/2024/2025)と10度のLCK優勝という前人未到の記録です。さらに2023〜2025年のWorlds3連覇はLoL史上初の偉業で、これだけで歴史に名を残すレベルです。13年間T1一筋というワンクラブマンの姿勢、70体以上のチャンピオンを扱う技術の幅広さも、伝説と呼ばれる根拠になっています。
Fakerの本名はイ・サンヒョク(Lee Sang-hyeok/李相赫)で、1996年5月7日生まれの韓国・ソウル出身です。2026年現在で30歳。2013年にプロデビューしてから一度もチームを移籍することなく、T1(旧SK Telecom T1)でミッドレーナーを務めています。
Fakerは2023年杭州アジア競技大会のLoL種目で韓国代表として金メダルを獲得した実績により、韓国の体育人特例で兵役が免除されています。これにより、本来28歳までに発生するはずだった兵役義務を回避し、現役キャリアをそのまま継続することが可能になりました。
公表されている範囲では、2021年に約4.8億ウォン(約5,000万円)、2022年に約6.8億ウォン(約7,000万円)でした。2023年以降は契約条件が非公開ですが、業界最高水準で、T1のパートオーナーとしての持分も持っています。中国LPLからは24億ウォン規模のオファーを断った実績もあり、現在の実質収入はさらに大きいと見られています。
Fakerのシグネチャーチャンピオンは、アーリ(Ahri)、アジール(Azir)、リサンドラ、ゼド、シルヴァス(Sylas)など。公式大会では70体以上のチャンピオンを使用しており、ほぼすべてのミッド枠を実戦で扱える引き出しの広さがメタの変化に強い理由です。RiotがWorlds勝者特典としてFakerシグネチャースキンを制作したアーリは、特に印象的な1体です。
現時点でT1とは2029年(33歳)までの長期契約を結んでおり、引退の予定はありません。本人も「情熱がある限り、引退は考えない」とコメントしています。同年代の韓国e-sports選手のほとんどが20代で引退する中、30歳で世界最高のミッドレーナーで居続けている事実は異常値であり、当面はFaker時代が続く見通しです。
Fakerは「見た目の違いがプレイ感覚に影響する」という理由で、競技中は基本スキン(クラシックスキン)のみを使用することで知られています。Worlds優勝者特典として制作された自身のシグネチャースキンですら、公式戦では使わないという徹底ぶりです。プロとしての集中力を守るための、彼ならではの哲学だと言われています。
FakerのLCK公式戦は、YouTubeのLCK公式チャンネルおよびTwitchで日本からも無料でライブ視聴できます。Worlds(世界大会)はLeague of Legends公式チャンネル(lolesports.com)で日本語配信が用意される年もあるため、開催時期にチェックしておくのがおすすめです。LoLの基礎が分からない方は、まずLoL用語集で頻出ワードを押さえておくと、解説がぐっと理解しやすくなります。



























